2010年10月12日

色覚特性

今朝pixivをめぐっていたところ、少し考えさせられることがあったので書きとめておきます。
(ちなみに見た瞬間の感想はこちらのついったーのpostをご覧ください。)
[1] [2] [3] [4] [5]

「色彩」をキーワードにユーザー検索をしていたところ、あるユーザーに巡り合ったのです。
何枚か絵を上げているのですが、プロフィールには「実は色弱なんで」とありました。

たしかにアイコン絵の色使いは少し特徴的でした。
黄色と青が強く使われています。
色覚異常のほとんどの場合、黄色⇔青はきちんと見えるのですが、赤⇔緑が区別できず、どちらもくすんだ色に見えてしまいます。
そのような方は、世界を黄色と青で見ているのです。

ところが投稿された絵は、黄色と青の色使いが若干多いにしても、きちんと赤や緑も使われていました。
わりと自然に色が使われているのです。

色覚異常の方も色を使って絵を描いて投稿している。
pixivに絵を上げ始めたばかりの自分は強く感銘を受けました。

□□□□□□□□□□

補足しておきますと、色覚異常の方は図のような感じで色を見ています。
(色彩検定公式テキストより)

色覚異常
(クリックで拡大)


ちなみに「色覚異常」と呼び方もよく考えなくてはいけない問題で、テキストによれば
「以前は色覚正常、色覚異常、色弱、色盲という言葉が使われていましたが、現在は色覚特性の呼称が推奨されています。」

とあります。

さて、私なりに考えてみたのですが...

色弱:「弱者」という発想がよくない
色盲:むしろ完全に色が見えないケースは稀なので「盲」というのもどうかと思うし、むやみに「盲」という字を使うのはよくない
色覚特性:全ての人間の個人個人の色の見え方を指すから、異常を指す言葉ではない
「多くの人の色覚と異なる色覚特性をもつ人」:もっとも無難で望ましい呼称ではあるが、普段使うには長すぎる
ドルトニズム:悪い意味を含まない用語ではあるが、あまりにも一般に通じない

ということで、多少問題はありますが、私は普段は「色覚異常」という言葉を使っています。
何というのだろう、例えば今「障害者」を「障がい者」と書いたりしますが、ただ表面上の言葉をぼかそうとする風潮に疑問を感じていまして...
もし抗議があれば、より望ましい呼称に改めます。


日本人の男性の20人に1人が色覚異常であることを考えると、実は我々に無関係な問題ではないのです。
かつては色覚特性を理由とする就職における差別などもありました。

色彩について学んでいるので、少し考えてみました。
posted by buffer at 23:16| Comment(4) | TrackBack(0) | 創作
この記事へのコメント
現在の正式な医学用語は「色覚異常」ですよ。
一部の団体が、「色弱」や「色覚特性」といった用語を勝手に無理に広めようとしていますが。

http://jams.med.or.jp/dic/colorvision.html
Posted by 通りがかり at 2010年10月13日 01:49
>通りがかりさん

なるほど、参考になりました。
あまり悪い意味を含まず、かつ湾曲的になりすぎない言葉を探すのは難しいですね。
Posted by buffer at 2010年10月16日 09:41

オレのうぶな息子が売れたぞ!
自信と引き換えに働く気力はなくしたけどな(笑)
http://aiyorikane.net/pre/e5qgwwi/
Posted by なみ平 at 2010年11月04日 08:06
興味を持って読ませていただきました。
私は、全色盲を別にすれば最強の色覚異常を持っており、相当数の色が区別できないのでむしろ「色盲」と呼んでほしいです。
ページ内にあるリング状の色の輪は左右ともに同じに見えて私にはどう違うのかわかりません。
Posted by 強度色覚異常者 at 2014年04月13日 16:32
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/41259697

この記事へのトラックバック